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2013.09.12

社員コラム

アクセルとブレーキの踏み間違い事故はなぜ起きる?

著者:谷尾 準一

今回は、アクセルとブレーキの踏み間違い事故について。

アクセルとブレーキを踏み間違える、、、この話をお客様と共有しますと、大抵の方は「俺はそんなことは、絶対にない!」「なぜそんなことが起きるの?あり得ない笑」と回答されます。

しかしながら事実として、年間約6,000件、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は発生しています。

自動車メーカーも、この踏み間違い事故を防止する機能(前に障害物がある時の急発進を防止する装置)を装備する車を発売しています。

「そんなことはあり得ない」と仰っている方が、現実に事故を起こしているのです。

では、なぜ踏み間違いが発生するのでしょうか。

ここで、一つの事故例を挙げます。

①車Aが駐車スペースにバックで駐車しようとする。この時駐車スペースの左右に駐車済みの車有り。

②駐車位置や左右の車間距離の目安として、隣の車を目安にする。
ハンドルを切って、駐車位置や左右の車間距離が確認しながらゆっくり後退する

③ブレーキを踏んで駐車終了・・・
しかしこの最中に偶然にも、隣に駐車していた車Bが発進の為にゆっくりと前進する

④車Aの運転手はブレーキを踏んでいるにもかかわらず、車がまだ後退していると錯覚してしまう
そして、なぜブレーキを踏んでいるのに車が動いてるんだ?? と、パニックに陥る

⑤どんなにブレーキを強く踏み込んでも止まらない!!ゆっくりと車が動く!!(と錯覚している)
このままでは後ろの壁にぶつかるor下に転落してしまうとパニックが頂点に。

もしかして「今踏んでいるのはブレーキじゃなくアクセルか?」と勘違いを起こし、
もう一方のペダルをブレーキだと思い踏んでしまう(本来はアクセル)。
しかもパニックになっていることもあり、本来ブレーキを踏む力でアクセルをべた踏み。

⑦勢いよく車が後退、大事故発生。

原因は他にも多々考えられるのですが、多くが「パニックになり、踏み間違える」というケースが多いようです。

運転に慣れているドライバーであるほど、運転を「無意識」に「感覚」で行っている方が多いです。どちらがアクセルで、どちらがブレーキだといちいち確認せずに、感覚で覚えて運転しています。

感覚で運転したとしても、走行時は、踏めば「進む」のか「止まるのか」で分かりますから、間違うことはありません。

しかしながら、停止している時に何らかの「パニック」が起きた場合、人間はいつも踏んでいるブレーキを信じられず、考えるより先に体が勝手にアクセルを踏んでしまうということが起きるのです。

運転以外の行為を行っていた場合、例えば携帯電話で話しながら駐車を行っていた場合は、さらにこの「感覚パニック」が発生する可能性は高くなります。

<防止方法>

こういった事故を起こさないようにするのは、簡単のようで実は難しいのが現実です。

が、下記を意識することで、事故発生確率を減らすことができます。

(1)アクセルとブレーキの操作を行う「右足」を、アクセル操作時以外は、基本的にブレーキの上に置くよう意識する。もしくは、右足かかとを常にブレーキの下に置き、それを軸としてアクセルを操作するようにする。

   *これは、常にそうするよう意識し、無意識でもそうなるようにしなければ意味がありません。

(2)駐車時は、目視、バックモニターでしっかりと確認を行いがなら行う。隣の車を目安にするということを避ける。

(3)携帯電話で話ながら等、他のことをしながらの駐停車を絶対に行わない。

(4)入っているギア(R、D、N等)をしっかりと確認して駐停車を行う。

 

大抵の事故に「絶対」はなく、起こるべくして起きます。

ご自身の運転スキルを過信せずに、安全な運行を行いましょう。。

 

お客様統括G

谷尾 準一

 

 

 

 

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