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社主　谷尾榮一を偲んで

著者：谷尾　準一

突然の出来事で、いまでも当時の記憶はうっすらとしかありません。2023年4月24日午後14：19。弊社創業者の谷尾榮一が息を引き取りました。

おかげさまをもちまして、６月１０日に四十九日の法要をつつがなく終えることができ、忌明けとなりました。通夜・葬儀、それ以外にも多くの方にお気遣い・お心遣いをいただきましたことを、この場であらためて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

社主：谷尾榮一は1940年生まれの満82歳で、約10日後に83歳の誕生日を迎えるところでした。もともと金融会社：武生無尽にて昭和２年（1927年）に取り扱いを開始した損害保険代理店委託を引継ぎ、1969年に事業化。タニオ保険株式会社を創業しました。その後のモータリゼーションの流れに乗り、損害保険は発展していきました。そのことを考えると先見の明があったのだと思います。創業以来、「お客様への正しいお役立ちを積み重ねる」「唯々お客様のことを想う」という考え方を貫き、会社を約50年にわたって守ってくださいました。

約十数年前に事業を継承すべく戻ってきた私を時には厳しく、というかいつも厳しく、不甲斐ない私を（呆れることもあったと思いますが）諦めることなくご指導くださいました。いまとなっては、本当に感謝しかありません。

世界は先行き不透明ないわゆる「BUCA」の様相をより強く呈してきています。また、OpenAIの活用が取り沙汰されており、我々の存在意義が試される時代となりました。

その中でも、社主が示した「お客様への正しいお役立ち」という考え方は未来に向かって「しっかりと通用する」ことを、社員一丸となって証明していきたいと思います。