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2024.05.22

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食育応援マガジン 5月号(2024)

著者:尾野 友香

食育応援マガジン 5月号(2024)

食育応援マガジン5月号のテーマは「福井のブランド肉を知ろう!」です。

福井県が誇るブランド畜産物である、「若狭牛」「ふくいポーク」「福地鶏」について紹介します。 


福井県では昔から都(現在の京都府)への海産物の輸送などのため牛が飼われ、平安時代には牛車を引く牛としてその名が知れ渡っていました。

飼われていた牛が明治時代に肉用に転換されていき、現在の「若狭牛」生産の基盤となっており、「さし」が密で「きめ」が細かく風味が良いため、高価に取引されてきました。

自然豊かな福井県内で12ヵ月以上丹精込めて育てられた黒毛和種の中から、さらに厳選した最高級の和牛肉です🐮

色鮮やかな霜降りときめが細かくやわらかな肉質が特徴で、甘みを感じるとろけるような舌触りと、サラっとした後味が好評です。

「若狭牛」は、他の銘柄牛と比較しても基準が厳しく、5段階ある肉質等級が3等級以上、12段階ある脂肪交雑が4以上の高品質なもののみが、若狭牛として販売されます。

「ふくいポーク」は、豚の品種として代表的なランドレース種に大ヨークシャー種、デュロック種を組み合わせて(三元交配)生産された福井県生まれ、福井県育ちの豚です🐽

肉質は、きめ細かく、しまりがよく、風味があって、やわらかな味わいが特徴です。

衛生管理を向上させる農場HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた安全安心な飼い方を実施し、

腸の健康をサポートする乳酸菌をエサに加えていることにより、健康に育ち、抗生物質などの使用をできる限り減らしています。

腸内の悪玉菌が減ることで、豚肉の臭みが減少し、肉のうまみたっぷりでおいしさが高まります。


「福地鶏(ふくじどり)」は県畜産試験場が平成26年から開発を始め、福井市の養鶏農家上道正冨さんが50年以上にわたり改良してきた産卵成績の良いロードアイランドレッドを

育成したウエミチレッドの雄と 独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場で育種開発された純国産の卵肉兼用種岡崎おうはんの雌を掛け合わせてつくられています。

たまごも肉もおいしい福井県産の地鶏です🐔

地元産の米くずと遺伝子組み換えのない飼料を食べ、「平飼い(ひらがい)」といい鶏を平たい地面のうえで放し飼いの状態でのびのびと自由に動ける広い環境で長い期間飼育された地鶏の肉であるため、濃厚なうまみとしっかりとした歯ごたえがあるのが特長です。

肉質が良質で旨味も濃い鶏肉ですが、出荷量が少なく、希少なため県外では手に入らないお肉です。

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