2024.11.12
社員コラム
自動運転バス
著者:川端 陽子
先月、越前市で自動運転バスの体験イベントに参加しました。近年、運転士不足が話題になっていますが、実際に乗車体験し運転士のいないバスが運行されるようになってきたのだと実感しました。 以前、県外でガラス面の多いオープンな車両を見かけたことがありますが、今回乗車した車両も中がよく見え、クリーム色と紫色で越前市を誇る紫式部ちゃんデザインがペイントされていました。この車両にはハンドルがなく、両方向への走行が可能だそうです。
越前市役所前から出発しましたが、まだレベル2のため補助運転士と乗客8人を乗せての運行でした。最初の説明通り、初心者のようなガタンという発進で、行政指導により20キロ以下での走行が義務付けられており18~19キロでのノロノロ運転でした。思ったより遅くは感じませんでしたが、他の車両からすると迷惑になるかもしれません。
走行ルートの信号はすべて「止まれ」に設定されているため、ハピライン駅前の信号が青だったため補助運転士がゲームのコントローラーのようなもので操作し、左折をしました。
少し進んで赤信号で止まり、青に変わって運転士の操作で右折してハピライン武生駅前に停車しました。私には真似できない3センチのギリギリの正確な停車で、ここは素晴らしい運転技術です。
ここで少し停車をした後発進しましたが、前に車両があった場合は発進できずに補助運転士の操作が必要になるとのことでした。
次に総社前へ先程同様に3センチギリギリで停車しました。その後発車して交差点手前で止まり、徐行しながら前進し、車両がいないことを確認しながら左折をしました。とても安全な運行です。走行中に駐車車両があった場合は3メートル手前でしっかりと止まります。駐車車両がいてもセンターラインをはみ出さずに走行できると判断した場合は3センチギリギリで走行していきます。今後、対向車両がないと判断するプログラムを導入すれば、駐車車両を避けての走行も可能になるとのことです。
そうこうしているうちに、越前市役所前に戻ってきてガタンと止まりましたが、このガタンとした発進・停車は、新しい車両では改良されているとのことです。15分ほどの短い乗車でしたが、楽しく過ごすことができました。無人運転のバスなんてアニメの世界のように思っていましたが、実際に走行する日もそう遠くないのですね。今後が楽しみです。